リーダーは、食品安全の仕組みを作って、動かすのが仕事です。従事者のやる気を引き出し、従事者が集中して仕事をする環境を作らないといけません。「従事者を力で動かす」のではなく、「従事者が納得して働く」ようにすることが大切です。
「意識して仕事をすること」のトレーニングとしてお勧めした、「仕事の準備をする」は、できるだけ若い内からおこなうことが望まれます。 理由は、若い方が環境的(文化的)におこないやすいことと、若い内に脳を働くことに慣らすと仕事の伸びが大きいからです。
仕組み作りが敬遠される、2つ目の理由は、多くの日本人が苦手とするリーダーシップが必要になることです。 仕組み作りを、成長する良いチャンスととらえ、「どうせ、自分がやらないと、他にやる人はいないんだ。文句は言わせない」くらいのつもりで始めて下さい。
好ましくないモニタリング結果が出た時は、「できない」ことを注意するのでなく、「なぜ、できないか?」をさぐり、別のできる対策をたてるか、指導によって対策を徹底するかします。
脳を無意識でも働くようにするためのトレーニングとしてもっともお勧めなのは、率先して仕事の準備をすることです。準備は、仕事を理解していないとできません。忘れ物をしないために、その日の仕事をシュミレーションすることも必要です。
仕組み作りが、敬遠されるには、2つ理由があると思います。1つ目は、個別の対策を立てるより、大変に思う人が多いからです。抜けなく、順序立てて、分かりやすく組み立てるのを、難しく感じるようです。
モニタリングで好ましくない結果が出た場合、対策を見直す必要があります。対策は、正しく実行されてこそ、効果が出でます。従事者の信頼を得て、従事者の協力のもと、対策をおこなうことが大切です。
人は、ボーとしていたら、脳は働かず、何も考えずに行動してしまいます。しかし、よい仕事をしようとか、新しく仕事を覚えようとか、意識して仕事をすると、脳は無意識でも働き続けます。
仕組みつくりの応用として、仕組みより簡単なマニュアルの作り方についてお話します。コラム「その他」第25話で、お話した内容を詳しくお話します。
モニタリングにおいて、好ましくない結果が出た場合、現在の対策が適切かどうか確認することも大切です。