TOP
衛生管理コラム コンサルタントの現場から 虫・異物混入防止
しくみ作りコラム
衛生管理コラム

第27話 本質から外れた朝礼の挨拶

マネジメントのヒント

「身体に気をつけて頑張りましょう」
ある会社の朝礼に参加した時、いつも同じような挨拶が繰り返されること、それを話す人が日替わりであることを、不思議に思っていました。
数年後、あることを思い出しました。

それは、もう15年以上前の勉強会のことです。
「お客さんと話すには、お客さんのことを知ろうとする気持ち、現場で気づく気持ちが大切です。
しかしこれはトレーニングしないと身につきません。
朝礼で、順番を決めて、お客さんとどんな話をしたとか、お客さんのどんなところに気づいたとか、話してください。
そうすれば、自ら意識して、お客さんと会話するネタを探しますし、他の人が気づいたことを、情報共有できるようになります」
そんな話をしたのを思い出しました。

朝礼を活用して、皆の前で話す。
その本質は、「お客様のことを知って、話をすることに慣れること」でした。
それが、いつの間にか、本質が忘れ去られ、定期的に挨拶することだけが残り、
「寒くなってきたから、身体に気をつけて頑張りましょう」とか「月末で忙しいので、気をつけて作業しましょう」とか、ただのあいさつになっていったのでした。

季節のあいさつや、作業上の注意喚起がダメと言っているのではありません。
本質からずれる。そして、それを誰も訂正できない。
それが残念ということです。

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第58話 戻れない時にとらわれず・・・ 前回まで、「人の一生は短い。後悔はせんように」 「今の仕事をやりつくそう」というお話をしました。 大学時代は、研究者として、大学に残るのが夢でした。 「目標」でなく「夢」という当たり…続き
マネジメントのヒント
第57話 行き詰まった時に思い出したい言葉③ 補える(おぎなえる)関係 TVアニメで「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」と言っていました。 主人公の駄目大学生が、理想の彼女と知り合い、好きになり、やがて結ばれていく内容で、 …続き
マネジメントのヒント
第56話 行き詰まった時に思い出したい言葉② 同じくNHK連続ドラマ小説の一場面。 植物学雑誌創刊に向けて、主人公の万太郎の部屋に友人が集まり、 論文を書こうとしても、筆が進まず、うだうだやっている学生をよそに、 万太郎は植物のスケ…続き
マネジメントのヒント
第55話 行き詰まった時に思い出したい言葉① 先日、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、印象に残るシーンがありました。 それは、主人公の万太郎が、植物学を追究するか迷っていた時、 「ジョン万次郎」こと中濱万次郎が、自身の経験を…続き
ペストマネジメント
第103話 人は理解しないと動けない 前話で食品衛生7Sについてお話ししました。 食品安全ネットワークによって、はじめて分かりやすく解釈され、提唱さたた食品衛生7S それまでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)と、ただ5つ…続き
ペストマネジメント
第102話 食品衛生7Sを考える② 食品衛生においては、清潔な環境が最終的な目的になります。 その清潔を、実現するための行程を表しものが、食品衛生7Sです。 整理で、製造現場から不必要なものを取り除きます。 整頓で、残…続き

こんなお困りごとはありませんか?