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衛生管理コラム

第27話 本質から外れた朝礼の挨拶

マネジメントのヒント

「身体に気をつけて頑張りましょう」
ある会社の朝礼に参加した時、いつも同じような挨拶が繰り返されること、それを話す人が日替わりであることを、不思議に思っていました。
数年後、あることを思い出しました。

それは、もう15年以上前の勉強会のことです。
「お客さんと話すには、お客さんのことを知ろうとする気持ち、現場で気づく気持ちが大切です。
しかしこれはトレーニングしないと身につきません。
朝礼で、順番を決めて、お客さんとどんな話をしたとか、お客さんのどんなところに気づいたとか、話してください。
そうすれば、自ら意識して、お客さんと会話するネタを探しますし、他の人が気づいたことを、情報共有できるようになります」
そんな話をしたのを思い出しました。

朝礼を活用して、皆の前で話す。
その本質は、「お客様のことを知って、話をすることに慣れること」でした。
それが、いつの間にか、本質が忘れ去られ、定期的に挨拶することだけが残り、
「寒くなってきたから、身体に気をつけて頑張りましょう」とか「月末で忙しいので、気をつけて作業しましょう」とか、ただのあいさつになっていったのでした。

季節のあいさつや、作業上の注意喚起がダメと言っているのではありません。
本質からずれる。そして、それを誰も訂正できない。
それが残念ということです。

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