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衛生管理コラム

第3話 破綻した文章力についての不思議な話

マネジメントのヒント

読解力と同じくらい大切なものに文章力があります。
これは、昔いた外資系で聞いた話です。
その会社では、報告書は全て英語でした。

入社して英語に慣れない内は、秘書にチェックしてもらうのが常でした。
入社して間もないAさんが持ってくる英語は、いつも無茶苦茶だったそうです。
Aさんの秘書は、はじめ2~3回直したのですが、どうも意味が分からなかったそうです。

それで、「Aさん、一度、英語にする前の文章見せてもらえますか」と訊いたそうです。
Aさんは「そうだね、英語苦手なので、一度最初から英訳してもらおう」と、日本語で書かれた報告書を持ってきました。
「ありがとうございます」笑顔で受け取ったAさんの秘書は、その日本語を見て顔が引きつったそうです。
書いてある日本語自体が理解できなかったそうです。
Aさんは、英語ができなかったのでなく、文章力自体がなかったのです。

外資系に呼ばれるぐらいなので、Aさんも仕事はできます。
読解力や、集中力、持続力、理解力、思考力はあると思います。
文章力だけがなかったものと思われます。
読解力と文章力は対のように思いますが、例外もあるのですね。
とても不思議な話です。

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