TOP
衛生管理コラム

第40話 JアラートとHACCP

その他

本日、2022年10月6日、一昨日(4日)に引き続き、北朝鮮より弾道ミサイルが発射されました。

4日の弾道ミサイル発射時、Jアラート発信で2つの問題がありました。
1つ目は、発信が遅れたこと。
青森県への情報発信は、ミサイルが県付近の上空を通過したと推定される時刻とほぼ同時刻です。
2つ目は、誤発信があったこと。
過去の訓練での送信先情報が消去されず残っていたため、東京都島しょ部に誤送信されました。

北朝鮮の弾道ミサイルが日本に打ち込まれたら、大きな被害を負うことになります。
その被害を少なくする仕組みの一つが、Jアラートです。
Jアラートの重要性からすると、2つの問題はあまりにお粗末すぎるのでないでしょうか。

Jアラートを整備したことで安心して、バージョンアップされていない(Jアラートを作ることが仕事?)。
誤発信の理由については、開いた口が塞がりません。
本来であれば、Jアラート担当者を置き、情報を集め、バージョンアップを図り、危険地区の避難計画を作り、定期的に予行演習をしなければいけません。

HACCPの11手順(原則6)は、「検証方法の手段を設定する」です。
HACCPプランが正しく実施されているか、有効に機能しているか、プランに修正が必要か否かを、評価し検討します。

JアラートもHACCPも導入しただけでは、意味がありません。
正しく運用してこそ、真の効果を発揮します。
そして、経営者から従事者まで、その大切さを理解し、意識して行動することが必要です。
皆様の製造現場は大丈夫ですか?

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第32話 接種における本質が軽視されたコロナワクチン 本質についての話を続けます。 コロナ禍で、国をあげてワクチン接種が進められました。 コロナワクチンの賛成・反対については、ここでは述べません。 しかしコロナワクチン接種では、事故を防…続き
ペストマネジメント
第89話 対策をうまく回すには、働く人(使う人)のことを考えること③ 対策は(計画することでなく)実施することが大切です。 そのためには、働く(使う/おこなう)人のことを考えることが大切と、 いくつかの例をお話しして来ました。 働く(使う/おこなう)人が使…続き
ペストマネジメント
第88話 対策をうまく回すには、働く人(使う人)のことを考えること② 働く人(使う人)のことを考えると対策がうまくいくで、思い出すことがあります。 ある工場で30年以上前に聞いた毛髪対策のお話しです。 毛髪対策としては、3つのことが大切です。 毛髪が外…続き
マネジメントのヒント
やっつけ仕事にならないために・・・ 久々の投稿になってしまいました。 「皆様の仕事のヒントになる様に」とコラムをはじめました。 お伝えしたいことは、たくさんあった(ある)のですが、 「定期的」になるとそれなりのプレッシャー…続き
マネジメントのヒント
第31話 官僚の優秀さの本質 ある人が、「官僚は、頭がいいはずなのに、なんで世の中が良くならないのだろうか」と言っていました。 答えは簡単です。 官僚の方が優秀なのは、目的遂行能力です。 ある目的を、どのように達…続き
ペストマネジメント
第87話 対策をうまく回すには、働く人(対策を使う人)のことを考えること 第86話で手洗いについてお話ししましたので、さらに手洗いについてのお話を2つ。 従事者に衛生管理のルールを守ってもらうには、従事者が使いやすいようにすることが大切です。 分かりやすい例…続き