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衛生管理コラム

第37話 日本らしい対策:安倍元総理の言葉から

その他

これも安倍元総理の話です。
2020年はじめ、コロナが流行し始めました。
第二次安倍内閣でも、コロナ禍での医療対策、この機に乗じて仕掛けられたマスク外交対策など、日本国民を守るのに必死でした。

追悼番組の中で、安倍元総理の言葉が心に残りました。
「日本らしい対策で、コロナを乗り越えましょう」という言葉です。

日本人には、元々高い衛生意識(手洗いやうがいの習慣)を持っています。
マスクが大切と分かれば、皆でマスク着用に取り組む、という共同体としての力があります。
困った時には助け合う、人間らしい優しい文化があります。

国としての対策もするけど、日本国民を信じる気持ちからの発言だったのだと思います。

FSMSにおいても、この言葉を忘れずに、取り組んでいきたいものです。

誤解しないでいただきたいのは、他の国が駄目といっているのではありません。
HACCPにしても、FSMSにしても、欧米が中心に進んできたため、欧米が進んでいる印象をもたれがちです。
ルールを作って、文章化して、というのは、日本人は苦手という意識を持たないで欲しいのです。
日本人は、その国民性から、不文律でも、製造が成り立ってきました。
そのため、ルールを作って、文章化して、というのに慣れてないだけです。

日本人には、日本人らしい良いところがあることを知って、FSMSに取り組んで欲しいと思います。

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