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衛生管理コラム

第34話 仕組み(全体像)が見えないコロナ対策

その他

「よりよい組織の作り方」コラムで、害虫管理や感染症対策は仕組みで考えることが大切とお話しました。
仕組みを作らず、各論で解決しようとすると、視界が狭まり、何をやっているか分からなくなります。

それで、いつも感じるのが、新型コロナウィルスのよくわからない対策です。
コロナ対策では、一連の仕組みが見えず、バラバラに対策している感があります。
少なくとも、私たち一般生活者には、そう見えます。

コロナ対策は、国内に持ち込まない、国内で広げない、重傷者(最終的には死者)を出さないだと思います。

ところが、コロナが現れ始めた2020年はじめ、コロナ情報をつかんでいたにもかかわらず、入国拒否をおこなわなかったため、国内に渡航者を大量に入れて、蔓延状態を作ってしまいました。
その後も、折を見ては、外国人労働者の入国を緩和し、新しいコロナ株を侵入させ続けました。

感染力は普通で重症化しやすいデルタ株と、感染力が強く重症化しにくいオミクロン株で、同じような対策をおこなって、新規陽性者数と病床使用率を主な指標にして、不安を煽っています。

国の、コロナ感染防止は、仕組み、全体的流れが見えません。
これでは、感染はいつまでも収まらないでしょうし、いのちを預ける国民として納得いきません。

それでも、営業自粛に協力し、外出を自粛し、マスク着用を守り、手洗い・うがいをおこない、感染を抑えている日本人の衛生意識、協調性は素晴らしいと思います。

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