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衛生管理コラム

第24話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントのモニタリング⑦ 虫がたくさん捕れた捕虫紙の見方

ペストマネジメント

虫を調べる仕事は大変です。特に虫の多い時期は、多くの時間を費やします。
捕虫紙一面に虫がつき、総数500を超えると、数を数えるだけでも大変です。
捕虫紙を見直したとしても、一度目と二度目で数があう自信もありません。
※もちろん、数を数えなおすこともありませんが(^^;)
そうすると、捕虫紙の真ん中部分(両面)だけを数えて10倍したり、中には片面真ん中部分だけ見て、20倍したりする人がいますが、そこまで手をぬくのは好ましくありません。

そこまで手をぬくのに反対な理由は二つです。
①総数の誤差が多い場合があります。
捕虫紙は、よほど真っ黒に虫が着いていない限り、両端は極端に虫が少ないです。そのため単に10(20)倍では総数が多くなってしまいます。
②重要な問題を見逃す可能性があります。
問題のある虫がたくさん捕獲されているが、真ん中だけに捕獲されていなかった場合、もし真ん中だけしか見ないのであれば、
問題のある虫に気づかず、問題がないという結果になってしまいます。

それでは、どうすればよいのか、総数は、真ん中両面数えて8倍して、両端は別にカウントして、合計を求めます。
捕獲数が多く、総数を推定した捕虫紙でも、一度全面を顕微鏡下で目視して、問題のある昆虫類が捕獲されていないか確認します。

HACCP/FSMS対応ペストマネージメントにおけるモニタリングの目的は、環境状況を把握することです。
モニタリングの結果は、環境を把握しやすいものであり、問題を見落とさないものでなければいけません。
たとえ推定でも、できるだけ正しい値に近づけるように、努力をしないといけません。

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