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衛生管理コラム

第18話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントのモニタリング② モニタリングの意味

ペストマネジメント

HACCP/FSMS対応ペストマネージメントでは、防虫計画を作るだけではありません。
防虫計画で立てた対策を、正しく、無理なく運用しなければなりません。

防虫対策は、出入り口の開閉管理だったり、5S(微生物だと7S)の徹底だったりと、人が関わる対策がほとんどです。
いつの間にか、抜け落ちがあったり、やり方が変わったりすることも考えられます。
そのため防虫対策が守られているか、新しい問題が起こっていないかを定期的に確認しないといけません。
防虫対策が守られているか、新しい問題が起こっていないかの確認は、定期的に昆虫調査(モニタリング)をおこない、製造環境をチェックすることでおこないます。

先週、虫を捕獲することによって、その場所の環境を推定することができるとお話しました。
環境の変化がなく、虫の捕獲がない(少ない)ままですと、対策がうまくいき、新しい問題も起こってないと思われます。
逆に、捕獲された虫が急激に増えた場合、対策がうまくいっていないか、新しい問題が起こった可能性があります。

いくつかの例を示します。
前室のトラップで、外から入ってくる虫の数が増えると、開閉管理ができていない可能性があります。
工場内部で、局所的に発生するコバエ類が増えると、排水溝の清掃ができていない可能性があります。
食菌性の小さな虫が増えると、カビの発生や、粉だまりができている可能性があります。

モニタリングの意味は、定期的昆虫調査によって、施設の環境状況を把握し追うことです。
施設の環境状況を把握し追うことによって、防虫計画で立てた対策が、正しく運用されているか確認します。

HACCP/FSMS対応ペストマネージメントでは、防虫計画を作るだけではありません。
防虫計画で立てた対策を、正しく、無理なく運用しなければなりません。
防虫計画で立てた対策が、正しく運用されているか、新しい問題が起きていないかを確認するのがモニタリングです。

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