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衛生管理コラム

第14話 思い込み③「言葉は通じる」その6 言葉をつくす

よりよい組織作りのために

言葉が通じるというのは思い込みという話をしました。
しかし、ふだんはあまり考えずに話をしてしまいがちです。

特に、夫婦間のように、慣れ親しんだ人と話しをする時は、つい気を緩めてしまいます。
「夫婦だから、詳しく話さなくても、分かるだろう」と思ってしまいます。
しかしこれは大きな間違いです。
詳しく話さなくても分かるのは、お腹の中で育ててくれた母親くらいで、それもきっと幼少期の間くらいです。

親子、夫婦、一緒に仕事をする人、親友など、大切な人との会話は、どうあるべきか?
第12,13話の内容をもとに、言葉をつくして会話することです。

人が動く時は、何かを言われた時ではありません。
言われたことに、納得した時や、その人のために動こうと思った時です。
※納得せず、いやいや動いても、良い仕事はできません。家族なら、楽しく動けません。

相手に伝わっているかだけでなく、相手が納得しているか、こちらの気持ちを汲んでくれているかを、気にしましょう。
正しく気持ちを伝えるために、ありったけの言葉を、さまざまな形に変えて話しましょう。

特に、感謝を伝えることは大切です。
感謝を口にする度に、幸せな気持ちが増えます。
感謝を口にできないまま、その機会を失うと、とても悲しい気持ちになる時が来るかも知れません。

大切な人には、言葉をつくす、日々の会話を大切にしてください。

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