TOP
衛生管理コラム

第10話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントとは④ 製造ラインの危険箇所の考察

ペストマネジメント

第9話では、製造ラインの危険箇所とは、製品に異物が混入する可能性のある箇所で、具体的には、製品がはだかで流れている箇所とお話しました。

しかし、製造工程中に異物を除去する仕組みがあれば、それ以降になります。
例えば、途中フィルターで濾す工程があり、そこで異物は除去されるのであれば、その後の工程で危険箇所を探します。
また製品がパック/封入されるのであれば、その後は、異物混入は起こらないので、その前の工程で危険箇所を探します。

製品がはだかで流れる距離(危険箇所)が長く、一度に解決できない場合は、次の2つの方法で、段階的に考えます。
あくまでも、優先順位の話です。最終的には全体を管理します。
①危険箇所の範囲を検品後に絞る。
検品によって、異物(虫)が発見/除去されると仮定して、まずは検品後からを危険箇所とする。
②異物混入の起こりやすさを段階分けして、もっとも危険な所から取りかかる。

①、②をおこなう場合、優先的危険箇所決定にいたる検討事項を記録し、第三者に問われた場合、説明できるようにしておく必要があります。

危険箇所として、製造ラインの劣化箇所をあげる方もいます。
製造ラインの一部が劣化して、破片が製品に入る可能性がある場合などです。
この場合、製造ラインの劣化箇所は、危険箇所ではなく、問題箇所と判断します。
問題箇所とは、「問題が起きる(異物になるものが発生する)箇所」です。
防虫管理でいえば、虫が発生する箇所/虫が侵入する箇所です。
管理においては、「危険箇所」と「問題箇所」を、分けて考える必要があります。

最新の衛生管理コラム 6件

その他
第35話 仕組みつくりの失敗例 第35話では、仕組み作りの失敗例をお話します。 私が、昔勤めた会社で、従業員満足度をあげるために、アンケートを取ったことがありました。 会社の働きやすさとか、上司について、意見をきくという…続き
ペストマネジメント
第39話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントのモニタリング⑲ 好ましくないモニタリング結果への対応⑤ 最後に、対策を立てる時に気をつけたい、2つのことをお話します。 それは、①問題の上流をたどるということ、②対策の目的を見失わないことです。 今話は、「問題の上流をたどる」についてお話します…続き
その他
第34話 仕組み(全体像)が見えないコロナ対策 「よりよい組織の作り方」コラムで、害虫管理や感染症対策は仕組みで考えることが大切とお話しました。 仕組みを作らず、各論で解決しようとすると、視界が狭まり、何をやっているか分からなくなります。…続き
その他
第33話 脳を、働くことに慣らす③ 「意識して仕事をすること」のトレーニングをした人、しなかった人 まだ新人の内から、予定表の客先を見て、自ら準備をしていた人は、仕事がすぐできるようになります。 準備を率先しておこなうこ…続き
ペストマネジメント
第38話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントのモニタリング⑱ 好ましくないモニタリング結果への対応④ 「従事者の意見に充分に耳を傾けて」とか、「誠意を持って指導して」とか書くと、弱気と思われるかも知れません。 「そこまで、従事者に気を使わなければいけないのか」と、疑問を持たれるかも知れません…続き
その他
第32話 脳を、働くことに慣らす② 「仕事の準備をする」というトレーニングは、若い内から始めることをお勧めします。 トレーニングは、できるだけ若い内に始めることをお勧めします。 理由は2つです。 一つ目は、若い方が、環…続き