第4話　分かりやすい図面へのこだわり

モニタリングは、「工場の環境が今どんな状態か」を知るためにおこないます。
そのため、モニタリング結果を、工場内の環境が分かりやすいようにまとめる必要があります。
特に工夫するのが図面です。
大きさの違う円グラフをちりばめた図であったり、いくつものグラフを載せ年間の変化をあらわした図面であったり、目的別に作ります。

分かりやすい図面についてのこだわりは、40年近く前にさかのぼります。
私は、大学・大学院と、カニの研究をしました。
カニが、干潟に住みつき、成長して、どのように子孫を残していくかを調べました。

「はぁ？社会になんの役に立つの？」と思いますよね。
おっしゃるとおり、就職先はまったくありませんでした(^^;)
I消毒に就職した先輩が誘ってくれただけです。

研究では、広い干潟に住みついたカニの状況を、分かりやすく表す必要がありました。
干潟の図面に、円グラフや棒グラフを載せて、工夫しました。

モニタリング結果をまとめ、工場内の環境を表すのと、まったく同じ作業です。
「社会になんの役に立つの？」と思った研究ですが、40年近く経ったいまでも、役に立っています。
世の中・人生というのは不思議なものです。

昆虫調査は、工場内の環境を知るためにおこないます。
その結果は、工場内の環境が、一目で分かるように工夫されないといけません。
これはとても大切なことです。

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