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衛生管理コラム

第90話HACCP/FSMSのお手伝いをする上での「害虫駆除業者の立ち位置」 

ペストマネジメント

HACCP/FSMS認証を受けた工場で、害虫管理の仕事をする時、
誤解を恐れずにいえば、
害虫駆除業者の立場は、アドバイザーであるべきと思っています。
正しくいえば、アドバイザーとしてふるまって問題ないほど、
責任をもって仕事に取り組むべきと思っています。

こちらは、害虫管理の専門家であったり、たくさんの事例を知っていたりするのに、
お客である工場担当者の指示通り動いたり、言いなりになったりするのは、間違いと思っています。
自分で判断して、動くべきです。

もっと言えば、自分で判断できるように、防虫対策やモニタリングを組んで、
その結果から判断して動くべきです。
なぜ、そう判断したかを記録に残し、動けたら理想的です。

モニタリングの結果が好ましくない時、値の書き換えを要求する担当者もいます。
このまま出すと問題になるからと言われますが、その体制こそ問題です。
好ましくない値が出た時こそ、すぐに対応すべきです。
異常値が出たときは、すぐに原因を究明し、改善し、全てを記録に残すことが大切です。

害虫駆除業者は、アドバイザーであるべきですし、それに見合う仕事を、責任をもって行うべきです。

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