第50話　「工夫されないペストマネジメント例」③　工夫されない報告書

報告書として、調査結果の表とグラフ、トラップの位置を示した図だけ出している場合があります。
害虫管理業者からすると、これは、とっても楽です。
調査結果の表を入力するだけで、グラフも作成され、同じ図面をつけて終わりだからです。

昆虫調査は、環境状況を推測するためにおこなうため、どのような環境状況なのか分かるように、結果図を工夫する必要があります。
結果を表す図面にしても、今月だけの結果、昨年同月の結果と比較した図、1年間の推移を表した図の3つが考えられます。

簡単な報告書で済ませるということは、手をぬいているだけでなく、調査の目的も忘れていることになります。
調査の目的を確認して、結果を分かりやすくまとめる工夫、分かりやすくまとまった結果を、しっかり検討するようにしないといけません。

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