TOP
衛生管理コラム

第33話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントのモニタリング⑬ モニタリング結果への対応は急いで

ペストマネジメント

前回は、モニタリング結果報告会の大切さをお話しました。
第30話からは、モニタリング結果への対応をお話します。

モニタリングの目的は、環境状況を把握することです。
モニタリング計画をしっかり組み、出た結果を工夫してまとめれば、多くの情報を得ることができます。
いくら有益な情報が得られるかといっても、情報をまとめることに、時間がかかり過ぎてはいけません。

私は、大切なお客様のモニタリングは、回収後数日(4~5日)内を目標にまとめるようにしています。

モニタリング結果の報告会は、結果がでしだい、なるべく早く開いてください。
問題のある結果が出た場合は、現場ですぐに確認し、できれば対策を実施してください。

そうすれば、次回のモニタリングでその効果を確認できるかも知れません。
新しい対策をおこなう時は、捕虫紙やトラップの交換をおこない、対策前後で、効果判定できれば理想です。

対策をおこなう時は、必ず記録を残してください。
どのような記録が望まれるかを、次回第34話でお話します。

最新の衛生管理コラム 6件

ペストマネジメント
第95話 勉強会の時に意識したいこと① 食品安全管理では、ルールを守りやすい環境を作ることが大切です。 理想をいえば、守らないと違和感を覚えるような環境が良いです。 食品工場中には、FSMSの認証を取っていても、 いざ、一…続き
ペストマネジメント
第94話 勉強会を食品安全管理に活用する 前話に続き、勉強会を食品安全管理に活用することの続きです。 勉強会の後、従業員が動くようにします。 勉強会後「今日の内容を、日々の仕事に活かしてください」だけでは、 動ける従業員はほ…続き
ペストマネジメント
第93話 勉強会のあり方 従事者の勉強会をおこなう時は、 「おこなわないといけないから」と、ありきたりの勉強会をおこなうのでなく、 勉強会を食品安全管理に活用することを考えたいです。 話を聞いて終わりでなく、…続き
ペストマネジメント
第92話 工場内に工事業者を入れる時② 工場内に工事業者さんを入れる時に、おこなうべきことを考えます。 まずはおこなうことです。 工事業者さんの出入口を決めます。 できれば1か所にしぼりたいです。 【工事前】 歩行昆虫…続き
ペストマネジメント
第92話 工場内に工事業者を入れる時① 工場でモニタリングをしていると、急に捕獲数が増えることがあります。 何か変わったことがなかったか訊くと、「工事が入った」との言葉を聞いたりします。 品質担当者の方の中には、製造中以外は…続き
マネジメントのヒント
第42話 食品安全で問われるもの 肉まんで有名な会社の異物混入が報道されました。 工場で豚まんのあんの中にビニール片が入っているのを従業員が見つけたそうです。 会社は、混入原因とみられる箇所を確定し、対応すると同時に、1.…続き