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衛生管理コラム

第27話 対策は仕組みで考える~ノロウィルス対策を例として~

よりよい組織作りのために

例として、ノロウィルスの対策を、仕組みで考えたいと思います。

ノロウィルスは、感染症の一面もあります。
感染症対策の仕組みは、まずは工場内に持ち込まない、工場内で広げない、最終品で出さないことです。
工場内に持ち込まない
①従事者の健康管理を指導して、ノロウィルスに罹患させない。
②万が一罹患した場合に備え、罹患もしくは罹患の恐れがある場合※は、工場内に入れない。
※家族に、ノロウィルス患者が出た場合など
工場内で広げない
③万が一罹患を発見できず、工場内に入れてしまった場合に備え、マスク・手洗い・手指消毒を徹底する。
④トイレに行く時は、着替えていき、トイレ後の手洗い・手指消毒の後、再び着替える。
⑤万が一ノロウィルスを、調理器具などに付けた場合を考え、調理器具の消毒を徹底する。
最終製品で出さない
⑥十分に加熱してウィルスを殺す。
⑦加熱後、製品の取扱いに注意する。
この全ての対策を組み立て、工場内で仕組みを作ります。

いかがでしょうか?
ノロウィルス対策は、別々におこなうより、仕組みとして、一連の流れで作り上げた方が、理解しやすいはずです。
従事者に一つずつ教育するより、仕組みを作り、流れとして教育した方が、従事者は理解しやすいはずです。

害虫管理も全く一緒です。
第28話では、害虫管理の仕組みについて、考察したいと思います。 

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