TOP
衛生管理コラム

第32話 接種における本質が軽視されたコロナワクチン

マネジメントのヒント

本質についての話を続けます。
コロナ禍で、国をあげてワクチン接種が進められました。
コロナワクチンの賛成・反対については、ここでは述べません。

しかしコロナワクチン接種では、事故を防ぐためにおこなわなければいけない(本質ともいえる)プロセスが甘くなりました。
それは、医師と患者による「自分がコロナワクチンを接種してよいかどうかの」チェックです。

日頃から医者にかかっている人では、主治医とおこなったと思いますが、その他の人はどうでしょうか?
例えば、健康診断で注意を受けているけど治療を受けていない人、
以前病院に通っていたけど今はやめている人などです。

副反応が懸念されるので、本来はきっちりと問診しないといけない人が、コロナ禍の恐ろしさを煽られたり、とにかくワクチンを打つように指示されたりしたことによって、とにかく打つような流れになってしまいました。
そして、本来注意すべき人が、問診表を詳しく読むこともなくチェックして、コロナワクチンを接種してしまいました。
これは、間違いなく、オペレーション・ミスです。

コロナ禍だからしょうがなかったとも言えます。
しかし、どんな時も、忘れてはいけないことが「本質」です。
コロナ禍が過ぎると、いろいろな検証がおこなわれるでしょう。
ワクチン接種のオペレーションについても、振り返る機会があることを望みます。

最新の衛生管理コラム 6件

ペストマネジメント
第95話 勉強会の時に意識したいこと① 食品安全管理では、ルールを守りやすい環境を作ることが大切です。 理想をいえば、守らないと違和感を覚えるような環境が良いです。 食品工場中には、FSMSの認証を取っていても、 いざ、一…続き
ペストマネジメント
第94話 勉強会を食品安全管理に活用する 前話に続き、勉強会を食品安全管理に活用することの続きです。 勉強会の後、従業員が動くようにします。 勉強会後「今日の内容を、日々の仕事に活かしてください」だけでは、 動ける従業員はほ…続き
ペストマネジメント
第93話 勉強会のあり方 従事者の勉強会をおこなう時は、 「おこなわないといけないから」と、ありきたりの勉強会をおこなうのでなく、 勉強会を食品安全管理に活用することを考えたいです。 話を聞いて終わりでなく、…続き
ペストマネジメント
第92話 工場内に工事業者を入れる時② 工場内に工事業者さんを入れる時に、おこなうべきことを考えます。 まずはおこなうことです。 工事業者さんの出入口を決めます。 できれば1か所にしぼりたいです。 【工事前】 歩行昆虫…続き
ペストマネジメント
第92話 工場内に工事業者を入れる時① 工場でモニタリングをしていると、急に捕獲数が増えることがあります。 何か変わったことがなかったか訊くと、「工事が入った」との言葉を聞いたりします。 品質担当者の方の中には、製造中以外は…続き
マネジメントのヒント
第42話 食品安全で問われるもの 肉まんで有名な会社の異物混入が報道されました。 工場で豚まんのあんの中にビニール片が入っているのを従業員が見つけたそうです。 会社は、混入原因とみられる箇所を確定し、対応すると同時に、1.…続き