TOP
衛生管理コラム コンサルタントの現場から 虫・異物混入防止
しくみ作りコラム
衛生管理コラム

第49話 人を尊ぶ心

マネジメントのヒント

人を信じるには、「人は信じられる」という確信が必要です。
それには、日本人の良さを日頃から感じることが大切と思います。
これから数話に渡って、日本人の良さを考えたいと思います。

東日本大震災では、津波によって多くの人の命が奪われました。
自衛隊の方々が、津波の犠牲者を探していた時の話です。

自衛隊の方々は、素手で遺体を泥やがれきの中から運び出していました。
素手では怪我しますし、傷口から菌が入り、破傷風になる可能性もあります。
取材した方が、司令官に尋ねました「なぜ手袋をつけさせないのですか」

司令官の答えは、予想だにしないものでした。
「命令しても無駄です。皆、同胞の亡骸を痛んで、自ら、素手で作業しているのです」
思わず、目頭が熱くなったのを覚えています。
自衛隊の方々は、普通の人より、国・同胞への思いが強いというのもあるでしょう。
しかし、亡くなった方の無念を思うと、軍手では作業できない。
この「人を尊ぶ心」は、日本人らしいと思います。

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第58話 戻れない時にとらわれず・・・ 前回まで、「人の一生は短い。後悔はせんように」 「今の仕事をやりつくそう」というお話をしました。 大学時代は、研究者として、大学に残るのが夢でした。 「目標」でなく「夢」という当たり…続き
マネジメントのヒント
第57話 行き詰まった時に思い出したい言葉③ 補える(おぎなえる)関係 TVアニメで「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」と言っていました。 主人公の駄目大学生が、理想の彼女と知り合い、好きになり、やがて結ばれていく内容で、 …続き
マネジメントのヒント
第56話 行き詰まった時に思い出したい言葉② 同じくNHK連続ドラマ小説の一場面。 植物学雑誌創刊に向けて、主人公の万太郎の部屋に友人が集まり、 論文を書こうとしても、筆が進まず、うだうだやっている学生をよそに、 万太郎は植物のスケ…続き
マネジメントのヒント
第55話 行き詰まった時に思い出したい言葉① 先日、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、印象に残るシーンがありました。 それは、主人公の万太郎が、植物学を追究するか迷っていた時、 「ジョン万次郎」こと中濱万次郎が、自身の経験を…続き
ペストマネジメント
第103話 人は理解しないと動けない 前話で食品衛生7Sについてお話ししました。 食品安全ネットワークによって、はじめて分かりやすく解釈され、提唱さたた食品衛生7S それまでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)と、ただ5つ…続き
ペストマネジメント
第102話 食品衛生7Sを考える② 食品衛生においては、清潔な環境が最終的な目的になります。 その清潔を、実現するための行程を表しものが、食品衛生7Sです。 整理で、製造現場から不必要なものを取り除きます。 整頓で、残…続き

こんなお困りごとはありませんか?